#004 戦後国鉄三大ミステリー事件 

 日本が連合国としての占領下にあった1949年7月~8月にかけて、当時の国鉄で3件の大事件が発生しました。 世に言われる戦後の国鉄3大ミステリーと言われるものですが、いずれの事件も解決されないまま今日に至っていています

それぞれの事件の詳細については多くの書籍や映画、テレビドラマなどでも報じられていますのでここでは割愛させていただき、簡単なあらましだけを紹介させていただきます。

1949-7-6 下山事件

常磐線北千住-綾瀬間で発生。 当日午前中より行方不明となっていた国鉄総裁下山貞則氏が謎の轢死体で発見されました。 自殺説、他殺説が入り乱れる中、未解決のまま今日に至っています。 1943年に発生した土浦駅構内事故と同一車両のD51-651号機が関与していました。

1949-7-16 三鷹事件

国鉄三鷹電車区より無人のまま走り出した7両編成の電車が三鷹駅構内に突入、車止めを破壊し暴走したまま駅周辺の商店街で脱線転覆しました。

周辺の住民ら6名が死亡、20名が重軽傷を負いました。

事故当時、三鷹電車区に勤務し殺人罪等の容疑で逮捕された竹内景助死刑囚は、無実を訴え続けながら事件発生から18年後の1967年に、再審開始の直前に東京拘置所で病死しました。

1949-8-17 松川事件

東北本線松川付近 列車脱線転覆により乗務員3名が死亡、他多数の乗員乗客が負傷しました。 事故原因は、何者かによって線路の継ぎ目金具が外されていたことと、長さ25メートルのレールが外されていたことと断定されました。


事件当時、周辺地域に勤務していた国鉄や東芝の職員20名が逮捕、起訴されましたが全員の無罪が確定しました。

作成:2021年6月26日

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